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大会長挨拶

トラウマの記憶と継承 〜回復と語り継ぐこと〜

第19回日本トラウマティック・ストレス学会
大会長 田中 究
兵庫県立ひょうごこころの医療センター

2020年は阪神淡路大震災から25年を迎え、東日本大震災から10年目となります。日本におけるトラウマティック・ストレス臨床と研究の原点のひとつが阪神淡路大震災であり、被災者支援のあり方を揺さぶったのが東日本大震災であったといえるかもしれません。こうした節目の年に第19回日本トラウマティック・ストレス学会を神戸で開催することはとても光栄なことと考えております。

さて、自然災害、大規模な人災、犯罪被害、虐待など数多くのトラウマティックな出来事が毎年のように発生しています。被災者や被害者はその時に大きな衝撃を受け、心的外傷としてそれを刻みます。その記憶は不意に現れることもありますが、繰り返し語られることもあります。それは何百年も前の出来事の伝承となっているものも、語り部によって語り継がれることもあります。被災や被害の体験は、個別のものから共同体の記憶として位置づけられることも、人々の価値や行動などの中に継承され、あるいは芸術の中に表現されていくこともあるようです。私たちはトラウマの記憶にどのように向き合ってきて、どのように向き合っていこうとしているのでしょうか。

神戸という地で再びトラウマを問い、その記憶を継承することの意味、回復とは何かを問うことができればと思います。みなさまにお目にかかれることを楽しみにしております。


今回のポスターの作者の蛇目(HEBIME)氏は神戸在住の若手作家です。彼はアクリル絵具を何重にも塗り重ね、それを彫りだしていくことで作品を制作しています。トラウマの記憶も何重にも重なり、それを彫り出す作業が重要なのかもしれません。